家の「工法」について
家探しをしていて色んなポータルサイトやホームページを見ている際、
「2×4工法」や「在来工法」などの言葉を目にしたことがある方も多いはず。
ただ、そういった建築工法の違いを理解している方は多くはないでしょう。
今回は木造の一般住宅に用いられる主な建築工法をいくつかご紹介し、それぞれどんな特徴、
メリット・デメリットがあるのかを解説します。
家探しや家造りを検討されている方は、参考にしてみてください!
───もくじ───
─────────
木造住宅について
戸建住宅と言えば、木造建築を思い浮かべる方が多いかと思います。
実際に、日本の戸建住宅は約9割が木造住宅となっています。(20018年時点)
引用元:林野庁Webサイト(//www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r1hakusyo_h/all/chap3_2_2.html)
日本では古来から建築に木が使われてきましたが、これは日本の気候が関係しています。
地域にもよりますが特に夏は湿度が高く、蒸し暑くなります。
木造は断熱性も高く、調湿効果もあるため、日本の高温多湿な気候に適しているのです。
木造だと大きな地震が起こった際に心配、という方もいらっしゃるかもしれません。
確かに構造的には鉄骨造の方が耐震性が優れていると言われています。
しかしながら、1981年に施行された新耐震基準をもとに建築された住宅であれば、
木造であっても震度6強から7程度の大規模地震でも倒壊には至りません。
また、震度5程度の地震に対しては損傷もほぼ受けないような基準になっています。
木造住宅の工法には「木造軸組工法」「木造枠組壁工法」「木造ラーメン工法」などがあります。
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
木造軸組工法(在来工法)
木造軸組工法は日本の伝統的な工法で、「在来工法」とも呼ばれています。
基礎となる土台の上に柱を立て、梁を水平に渡して骨組みをつくり、「筋交い」と呼ばれる材を斜めに入れることで補強します。
多くの建築会社が採用している工法で、近年は連結部分に金具を使用することによって更に強度を高めています。
メリット
・多くの建築会社が採用しているポピュラーな工法のため、施工業者が多く部材が調達しやすい。
・設計の自由度が非常に高く、リフォームやリノベーションがしやすい。
・間取りが比較的自由になり、木造枠組壁工法に比べると大きな窓も作りやすい。
・設計の自由度が高いため、狭小住宅や変形地でも建てやすい。
・多くの建築会社が採用しているポピュラーな工法のため、施工業者が多く部材が調達しやすい。
・設計の自由度が非常に高く、リフォームやリノベーションがしやすい。
・間取りが比較的自由になり、木造枠組壁工法に比べると大きな窓も作りやすい。
・設計の自由度が高いため、狭小住宅や変形地でも建てやすい。
デメリット
・設計を自由に出来る反面、こだわりが強いと工期が長くなる。
・工期が長くなると人件費もかさむため、費用が割高になる傾向にある。
・システム化されていないため大工の経験や技能によって仕上がりが左右される。
・設計を自由に出来る反面、こだわりが強いと工期が長くなる。
・工期が長くなると人件費もかさむため、費用が割高になる傾向にある。
・システム化されていないため大工の経験や技能によって仕上がりが左右される。
木造枠組壁工法(2×4工法)
北米から持ち込まれた木造の工法で、「2×4(ツーバイフォー)工法」や「2×6(ツーバイシックス)工法」などがこれに分類されます。
「2×4(ツーバイフォー)工法」では厚さ2インチ×幅4インチの規格の木材を使用するためこの名称で呼ばれています。
厚さ2インチ、幅6インチの木材を用いる工法は「2×6(ツーバイシックス)工法」と呼ばれます。
木造軸組工法は柱や梁などの「線」で支えるのに対し、木造枠組壁工法は床や壁などの「面」で支える工法になっています。
メリット
・箱状に建物を組み立てていくため、耐震性、断熱性、気密性、耐火性に優れている。
・ハリケーンが多い北米で確立された建築方法のため、台風に強い。
・シンプルな構造で建築方法や部材が規格化されているので、大工の技術に関係なく
画一された品質で家を立てることができる。
・システム化されていて作業量が少なく工期も短くなるので、人件費が削減できて費用も安くなる傾向にある。
・箱状に建物を組み立てていくため、耐震性、断熱性、気密性、耐火性に優れている。
・ハリケーンが多い北米で確立された建築方法のため、台風に強い。
・シンプルな構造で建築方法や部材が規格化されているので、大工の技術に関係なく
画一された品質で家を立てることができる。
・システム化されていて作業量が少なく工期も短くなるので、人件費が削減できて費用も安くなる傾向にある。
デメリット
・システム化されている反面、間取りの自由度が落ちる。
・壁で家を支える構造なので、木造軸組工法のように壁を抜くリフォームを行ったり、
大きな窓を設けるのが難しい。
・システム化されている反面、間取りの自由度が落ちる。
・壁で家を支える構造なので、木造軸組工法のように壁を抜くリフォームを行ったり、
大きな窓を設けるのが難しい。
木造ラーメン工法
比較的新しい工法で、もともとは鉄骨造で用いられていた手法を木造に取り入れた工法になります。
柱と梁を強力に接合することで地震に耐えられる構造を実現しています。
筋交いや耐力壁を使わなくても十分な耐久性があり間取りの自由度を高くすることが出来るので、
部分的にこの工法が使われることもあります。
メリット
・高い吹き抜けや大空間を作ることができ、間取りの自由度が高い
・耐力壁がなくても耐久力があるため大きな窓を作ることが出来る
・大きなリフォームがしやすい
・設計の自由度が高いため、狭小住宅や変形地でも建てやすい。
・高い吹き抜けや大空間を作ることができ、間取りの自由度が高い
・耐力壁がなくても耐久力があるため大きな窓を作ることが出来る
・大きなリフォームがしやすい
・設計の自由度が高いため、狭小住宅や変形地でも建てやすい。
デメリット
・施工できる会社が限られている。
・他の工法より金額が高くなる傾向にある。
・まだ歴史が浅い工法のため、劣化した場合のデータが少ない
・施工できる会社が限られている。
・他の工法より金額が高くなる傾向にある。
・まだ歴史が浅い工法のため、劣化した場合のデータが少ない
まとめ
以上、木造一般住宅の工法について主なものをご紹介しました。
家探しの際に気になることと言えばやはり間取りや周辺環境ですが、
どんな工法で建てられていてどんなメリット・デメリットがあるか知っておいて損はないでしょう。
「家族が増えたからリフォームをしたいのに、思ったとおりのリフォームができなかった…」
「思っていたよりも工期が延びて想定以上の金額がかかってしまった…」
など、家を購入した後でがっかりすることが無いように、家のことを十分勉強しておきましょう。
マトリックスは練馬区地域密着型の不動産会社です。
家のことはもちろん、地域のことも熟知しております!
さらに、自社で企画した新築戸建ブランド『LIBERi』の販売も行っています。
気になる物件やご希望のエリアがございましたら、まずは一度マトリックスへご相談下さい!